2019年10月25日(金) にsigma fpが発売されました。フルサイズミラーレス一眼界の王であるa7iiiと比較し、sigma fpが狙っているターゲットを考えてみようと思います。
まとめを先にお伝えすると、
sigma fpはプロ向け破格の一眼ミラーレスカメラ
a7iiiは一般向け最強の一眼ミラーレスカメラ
です。
a7iii | sigma fp | |
価格 | 229,880円 税抜 | 19万8000円 税込 |
サイズ | 126.9x 95.6x 73.7mm | 112.6 x 69.9 x 45.3mm |
重さ | 650g (SD, バッテリー込) 565g (本体のみ) |
422g (SD, バッテリー込) 370g (本体のみ) |
記録メディア | メモリースティック PRO デュオ、メモリースティック PRO-HG デュオ、メモリースティック マイクロ(M2)、SDメモリーカード、SDHCメモリーカード(UHS-I /II対応)、SDXCメモリーカード(UHS-I /II対応)、microSD メモリーカード、microSDHC メモリーカード、microSDXC メモリーカード | SDメモリーカード / SDHCメモリーカード / SDXCメモリーカード (UHS-Ⅱ対応) / ポータブルSSD (USB3.0接続, バスパワー対応) |
レンズマウント | ソニーEマウントレンズ | Lマウント |
ISO感度 | 静止画撮影時:ISO100-51200(拡張:下限ISO50、上限ISO204800)、AUTO (ISO100-12800、上限/下限設定可能) 動画撮影時:ISO100-51200相当(拡張:上限ISO102400)、AUTO(ISO100-12800相当、上限/下限設定可能) |
ISO 100-25600、 拡張感度 ISO 6, 12, 25, 50, 51200, 102400 |
撮像素子 | 35mmフルサイズ(35.6×23.8mm) ExmorR CMOSセンサー |
35mmフルサイズ(35.9mm×23.9mm) 裏面照射型ベイヤーCMOSセンサー |
カメラ有効画素数 / 総画素数 | 約2,420万画素 / 約2,530万画素 | 約2,460万画素 / 約2,530万画素 |
動画フォーマット | XAVC S: MPEG-4 AVC/H.264 AVCHD: MPEG-4 AVC/H.264 |
CinemaDNG(8bit / 10bit / 12bit) / MOV:H.264 (ALL-I/ GOP) |
ビットレート | XAVC S 4K 30p 100M 約100Mbps 24p 100M 約100Mbps 30p 60M 約60Mbps 24p 60M 約60Mbps |
CinemaDNG 4K ※ポータブルSSD必須 12bit 23.98 約2400Mbps 10bit 29.97 約2500Mbps 25 約2090Mbps 23.98 約2000Mbps 8bit 29.97 約2000Mbps 25 約1670Mbps 23.98 約1600Mbps MOV 4K 29.97 約440Mbps 25 約440Mbps 23.98 約440Mbps |
静止画撮影可能枚数 | ファインダー使用時:約610枚 液晶モニター使用時:約710枚 (CIPA規格準拠) |
約280枚(23℃時、CIPA 試験基準による) |
連続動画撮影可能時間 | 約29分 | 約70分 |
連続記録時間 | 実動画撮影時 ファインダー使用時:約115分 液晶モニター使用時:約125分 ファインダー使用時:約200分 液晶モニター使用時:約210分 |
最長2時間 |
AFモード | AF制御自動切り換え (AF-A)/シングル(AF-S)/コンティニュアス (AF-C)/ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)/マニュアルフォーカス(MF) | コントラスト検出方式、 シングルAF、 コンティニュアスAF(動体予測機能付)、 マニュアルフォーカス |
AFエリア | ワイド(693点(位相差検出方式)/425点(コントラスト検出方式))/ゾーン/中央/フレキシブルスポット(S/M/L)/拡張フレキシブルスポット/ロックオンAF(ワイド/ゾーン/中央/フレキシブルスポット(S/M/L)/拡張フレキシブルスポット) | -5~18EV(F1.4:ISO100) / オート、 49点選択モード、 自由移動モード、 顔/瞳優先AFモード、 追尾AFモード |
手振れ補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正(補正方式はレンズ仕様による) | 電子式 |
シャッター | 静止画撮影時:1/8000-30秒、バルブ、 動画撮影時:1/8000-1/4(1/3ステップ)、AUTO 1/60まで、オートスローシャッター1/30まで |
電子シャッター シャッター速度 30秒~1/8,000秒、 Bulb(最長5分) |
WiFi | あり | なし |
USB | マイクロUSB端子 | USB3.1 GEN1 Type C |
仕様を拝見して正直びっくりしました。
まずは筐体。なんとsigma fpは小型で有名なa7iiiよりも約30mm薄く200g軽いんです。
価格に関しても驚きで、sigma fpはa7iiiよりも5万以上安いんです。
出し惜しみなく映像撮影のプロ向け機能を提供されているので正直破格の値段です。
例えばsigma fpが対応している動画フォーマットはa7iiiが対応しているフォーマットより10倍以上のビットレートとなります。なので 撮影できる動画素材はとても大きいサイズになることが予想されます。
WiFi機能はありません。たぶんですが撮影できる動画のサイズがとても大きいのでWiFiだと転送に時間がかかるからだと思います。 もちろん代替手段が用意されていて、USB規格が大量のデータを転送できる新しめの規格になっています。
動画の撮影時間は70分で、a7iiiより41分長時間撮影ができます。
一方、a7iiiは写真家や一般向けの機能を強化しており、AFの機能が充実しています。オートメーションも強化されており、一般が楽しく綺麗に撮れるのはa7iiiです。
正直sigma fpで撮影できる動画コンテンツはハイアマチュア、プロじゃないと扱いきれないと思います。
筆者はsigma fpの筐体サイズと重さがとても気に入っていて、DJI Ronin-SC(片手ジンバル)と併用できるのではないかと期待しています。